2011年2月5日土曜日

魅力的な独自要素と日本展開,「Perfect World」に続く






 「Perfect World -完美世界-」をサービス中のシーアンドシーメディアが新しくサービスを予定しているMMORPGが,「夢世界-武林外伝-」だ。Perfect Worldの制作元,北京完美時空網絡技術有限公司の2作目で,シーアンドシーメディア独自の運営タイトルとしても2作目となる。

 日本でのサービス時のタイトルは「夢世界-武林外伝-」となった。「完美(完璧な)世界」の次は,「夢の世界」ということか。

 

 このゲームは,もともと中国の大人気コメディ番組「武林外伝」をMMORPG化したものだ。中国では,その世界をPerfect Worldのシステムを使ってゲームにしたものということで分かりやすい棲み分けができていた。しかし,日本では元の番組自体がまったく知られていないので,ぱっと見て「Perfect Worldの可愛い版?」という印象しか持っていない人も多いのではないかと思われる。

 ゲームシステムの多くは,Perfect Worldから引き継がれている。ではPerfect Worldとの違いはなにか,原作の知名度が低い日本ではどのように展開していくのかなどについて,シーアンドシーメディア オンライン事業部統括戦略部部長木村武志氏,同マーケティング課曽羽孝則氏,オンライン事業部運営部山下養一氏に話を聞いてみた。

 

Perfect Worldとどこが違う?




4Gamer(以下4G):本日はよろしくお願いします。最初にゲームの概要を教えてください。








シーアンドシーメディア オンライン事業部統括戦略部マーケティング課曽羽孝則氏

曽羽孝則氏(以下,曽羽氏):基本的に,Perfect Worldのシステムを引き継いでいます。飛行などのPerfect World独自の部分が省かれていますが,騎乗戦闘や変身などの要素が,新しく加わったものとなっています。コミュニケーション要素としては,Perfect Worldで好評だった「抱っこ」「キス」などを継承しています。日本のPerfect Worldでは最近追加されたばかりの結婚システムは,夢世界では最初から組み込まれる予定です。また,Perfect Worldのときよりも結婚のメリットは大きくなっていまして,例えば,結婚しなくても抱っこはできますが,「結婚しないとキスできない」という慎ましいシステムになっていたりします。



4G:Perfect Worldでは無制限にできましたから,確かにそれもどうかという気はしますね。



曽羽氏:ある程度,制限があったほうが,燃える人もいるのではないかと思います。また,ある一定レベルまで行かないと結婚できないといった制限もあります。また,夫婦のみを対象としたクエストも多数揃えられていますので,結婚したほうが楽しみ方は広がりますね。











4G:そのほか,Perfect Worldと変わった点としてはどんなものがありますか?



曽羽氏:一番の違いは,要求スペックがかなり低くなったことですね。3Dのオンラインゲームとしては,かなり低いスペックでも動作するものとなっています。4Gamerの読者さんあたりではゲーム用PCを持っている人も多いのでしょうが,そうでない人にとっても楽しめるものとなっています。








シーアンドシーメディア オンライン事業部運営部山下養一氏

4G:クライアントサイズはどれくらいですか?



山下養一氏(以下,山下氏):インストールベースでだいたい1GBくらいですね。



4G:それくらいなら容量の心配もなさそうですね。





 夢世界のゲームクライアントは,Perfet Worldで使用された完美時空独自エンジンAngelicaの最適化版が使用されているものの,要求スペックはかなり引き下げられ,全体に軽くなっている。

 グラフィックスカードの必須条件は,Intel GFX2(Intel 865Gなど)以上となっている。当初発表されていたスペック(RIVA TNT2以上)からは引き上げられているのだが,これはかなり安全策をとったものと思われる。さすがにTNT2では(動かなくはないのだろうが),快適なプレイは期待できそうにない。

 大雑把にいって,Pentium 4(ないし,そのCeleronタイプ)が搭載されているPCでIntel 845Gなどが使われている場合は,グラフィックスカードが必要になる。865G,915Gなどはグラフィックスカードなしで,チップセット内蔵グラフィックスだけでも大丈夫。Pentium III世代だとグラフィックスカード次第という感じか。Pentium M搭載くらいのものであれば,ノートPCでもほとんど問題がなさそうだ。





曽羽氏:初心者サポート機能としては,オンラインゲームでは珍しいツールかなと思うのですが,マップをクリックするとそこに移動するようなものが用意されています。逆に,ある程度ゲームをやり込んだ人向けの機能としては,ランキングシステムが用意されています。これはゲーム内で自動的に更新されていくものなのですが,レベル(経験値)やゲーム内のコインなどによってプレイヤーキャラクターの順位が公表されるというものです。毎週,1位の人には,「称号」が名前のところに付くようになります。



4G:その称号というのはどんなものですか?



曽羽氏:これはランキング入賞者の人しか名乗れないものなので,それを維持するにはレベルアップなどを続ける必要があり,ゲーム内で競い合う,ゲーム内が活性化する要素として楽しんでいただけたらと思っています。



 どちらも「飛天オンライン」の特徴的なシステムに似ているのはちょっと気になったが,これら以外でも,ほかのカジュアル系MMORPGがかなり研究されている感じを受けた。



アバターアイテム中心のキャラクターカスタマイズ




4G:キャラクターのカスタマイズについてはどのようになっていますか? 



曽羽氏:キャラクター作成は,Perfect Worldのような細かいキャラクターエディットではなく,5種類くらいずつのパーツを選んでいくタイプですが,夢世界では,アバターアイテムが充実していまして,とくに顔部分では目,鼻,口などといった細かい部分でのカスタマイズができるようになっています。



4G:……鼻ですか?



曽羽氏:猫の鼻を付けたり,天狗の鼻,ピノキオの鼻とかいった感じですね。



4G:なるほど。










アバターアイテムの例。背中に羽根を付けると,ふわふわ浮いて移動できるが,飛べるようになるわけではない



曽羽氏:Perfect Worldでは,キャラの作成時に,凝る人は非常に凝ったカスタマイズをしているのですが,ちょっとハードルが高くなっていますよね。もっと手
引用元:エターナルカオスNEO(NEO) 情報局

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